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執筆者の写真不動産相談士 小山智子

意地悪な分筆

分筆(ぶんぴつ):土地を分けること

相続などで土地の一部を売却するために土地を分けたり、親族で分けるために必要となるのが「分筆」です。

意地の悪い分筆で困った土地を所有せざるを得ない状況になってしまったある家庭のお話をしようと思います。


昭和の初期は、「家督」という考え方が強く、家族・親族でお屋敷の土地内に住むスタイルがありました。その後核家族化が進み、「家督」の考え方や相続の形が少しずつ変化する過程で、相続が発生するのたびに土地を分けていくことが多くなりました。





ご相談者のお母様は5人兄弟の3番目の方のもとへ嫁ぎ、お姑さんたちが住む母屋で一緒に暮らしていました。ある日、ご主人が急な病で他界されました。お姑さんの勧めもあり、お母様はまだ小さいお子様のことも考え、そのままご主人の実家に残る決心をしました。

月日は流れ優しくしてくれたお姑さんも他界され、いざ相続という場面です。亡くなったご主人様のご兄弟からこれからはそれぞれで土地を持ち維持していこうということに話がまとまり、いざ分筆となりました。ご主人様の代わりに子供たちに残せる土地と建てものを受け取り、安堵した気持ちになりました。

お母様は子育てを終えた現在、介護の手が必要になってきました。

そこでそれぞれ


独立して暮らす3人の娘たちは「この家を売って介護の資金にできるかな?」ということが頭をよぎり、さっそく相談をすることにしました。

調べてみるとそこは、一見道路のように見える道は「私道」だったことがわかりました。

私道の場合、建築ができないケースがあるんです。

そうなると土地の値段も下がりるのことが予想できますね。


貯蓄が少ないなら土地を売って・・とスムーズにいかないケースもあります。


土地はもらったけど、意地悪な分筆だなぁと感じた話でした。








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