【実家の売却】「売る・残す」で迷ったときの考え方
- 相続対策専門士 小山智子

- 10月30日
- 読了時間: 3分
実家の売却を進めるときは必要以上に感情に流されず、後悔しない判断軸をつくる方法が大事です。

迷いの本質はなにか?
実家や相続した不動産を前にして、「売るべきか、残すべきか」で迷う方はとても多いです。
その迷いは、情報が足りないからではなく、気持ちと現実の整理がついていないから。
「親の思い出があるから残したい」「維持費が心配で売りたい」どちらも正しい気持ちです。
ただ、感情だけでも数字だけでも決められない。
この“あいだ”を整理すして「迷いの本質」を見つけることが重要です。
感情と数字、両方を見える化する
多くの方が、「感情は自分で整理、数字は専門家」と分けて考えます。
でも本当は、この2つを一緒に見ることで、迷いの本質を解消するための判断の軸が見えてきます。
その家を持ち続けることで得られる安心感
維持費・固定資産税・修繕の負担
将来誰が管理するのか
家族がどんな気持ちでその場所を見ているのか
これらを一度「見える化」すると、どんな選択をしても後悔しにくくなります。
感情を切り離すのではなく、「現実の数字と並べて考える」。
ここから初めて、冷静な判断ができるようになります。
中立の立場で“判断の軸”をつくる
不動産会社に相談すると「売る」方向へ、建築会社に相談すると「建て替える」方向へ話が進みがちです。それは自分が意図しない方向になり、後悔のタネになるかもしれません。
売る・残すは“結果”です。
本当に大切なのは「なぜそうしたいのか」「何を守りたいのか」という“軸”の方。
その軸を見つけることで、どんな選択をしても、自分で納得できる未来を描けるようになります。
そこで必要になるのがどちらにも属さない中立の立場の専門家。
「何を目的に残すのか」「どんな条件なら売るのか」を一緒に整理できる不動産にも、資産にも精通した専門家がいいでしょう。
現実を動かすための次の一歩
整理を進めると、「今できること」と「少し先のこと」が見えてきます。
たとえば…
家族と気持ちを共有しておく
固定費・修繕費をシミュレーションする
将来の売却・賃貸・活用の可能性を把握する
これらを一つずつ進めていくことで、「気持ちは整理できたけど、何も変わらない」という状態から抜け出せます。
特に収益不動産がある場合は、ROA分析(収益性や維持コストの見える化)で不動産の価値を見ると良いです。
まとめ:判断軸が整えば、どんな選択も後悔しない
「売るか」「残すか」は、どちらが正しいかではなく、“自分が納得できる判断軸を持てるかどうか”がすべてです。
感情を無理に抑える必要も、勢いで決める必要もありません。心と数字を整理することで、自然と答えは見えてきます。
SOUDANYAは、不動産とお金、両面の視点から 「現実を整理し、安心して決められる自分になる」ための相談窓口です。
ROA分析(収益性や維持コストの見える化)や、売却支援などの実務も含め、“心と数字の両面から現実を動かす”ことを目的にしています。



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